平均気温( °C)の比較
都市名 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
那覇 | 17.0 | 17.1 | 18.9 | 21.4 | 24.0 | 26.8 | 28.9 | 28.7 | 27.6 | 25.2 | 22.1 | 18.7 |
広島 | 5.2 | 6.0 | 9.1 | 14.7 | 19.3 | 23.0 | 27.1 | 28.2 | 24.4 | 18.3 | 12.5 | 7.5 |
仙台 | 1.6 | 2.0 | 4.9 | 10.3 | 15.0 | 18.5 | 22.2 | 24.2 | 20.7 | 15.2 | 9.4 | 4.5 |
平成29年の広島の気温
平均/16.3℃
最高/37℃(8月6日)
最低/-1.7℃(1月14日)
上の表は各都市の平均気温の比較です。
夏は暑いと思える、沖縄の那覇市とほとんど変わりません。最高気温では広島の方が高いことが最近は多いです。
冬を見るとかなり北の仙台市と4℃くらいしか変わりません。暖かいと思われている広島ですが、氷点下の気温を記録する日も多いです。
快適に住める家づくりをすすめるにはまず
「寒さ」「暑さ」と家のかかわりについて知ることが大切です。
・どうして暖房をしても寒いのか?
・どうして冷房をかけていて熱中症になるのか?
-快適に住める家づくり‐
「寒さ」「暑さ」のメカニズム
①部屋の上下の温度差
暖房をかけているのに足元のあたりがジワリと寒いと感じることはありませんか?
温度設定を上げても、足元が寒くて・・・よく聞く話です。
ナゼなのでしょうか?
それは住宅の隙間と床の断熱不足
住宅の隙間(そんなにあるの住宅の隙間?参照)から外部からの冷気が侵入し、足元に降りてくるからです。
また、暖かい空気は上に移動し、冷たい空気は下へ溜まりやすいという性質があります。
これによって部屋の上下の温度差ができてしまい、足元が冷えてくるという事です。
床下の断熱不足も原因と言えます。
そんなにあるの住宅の隙間?
家は隙間がないようでも、あちこちに見えないような隙間が存在します。
床と壁のところ、サッシの微妙な隙間など、これまでの住宅では家中の
隙間を合計するとA4の紙数枚分にもなります。
断熱とともに気密性を上げることも重要になります。
②体感温度
・エアコンの設定温度は、何度に設定してますか?
・実際に感じる室温と違うと思いませんか?
環境省は、冬の暖房時の室温の目安を20℃に推奨しています。
20℃くらいでは寒くて23℃くらいにしていると思います。
エアコンの設定温度は23℃なのに、あまり暖かいとは感じられず、
ついつい設定温度を上げるご家庭も思います。
本当なら省エネのために環境省が進める設定温度くらいにしたいところです。
体感温度
人が感じる温度(体感温度)は、周辺にある物(壁、床、天井、家具など)の
温度の影響を受けています。
室内では床や壁の表面温度が低ければ、室温は23℃でも体感温度は
20℃以下ということもあります。
居室の室温+壁・床・天井の表面温度を2で割ったものが、体感温度になります。
壁・床・天井が断熱不足などで温度が低いとかなりの割合で影響を与えてしまいます。
それを解決する方法は、家の断熱性を高めるのが一番です。
③保温性が悪いと・・・
冬期の朝方の暖房の入ってない、リビングの室温を測ったことはありますか?
たぶん?外気温とさほど変わらないのでは?
前夜、暖房をかけた部屋は「23℃」でも、翌朝は「外気温とさほど変わらない」
断熱性の低い家では暖房中も、どんどん熱が壁や床から逃げていきます。
気密性の低い家では冷たい風が入り込みます。
それでは、家の中が冷え切って、暖房が聞かずエネルギーの浪費となります。。
この寒さも家の保温力(断熱性)を高めることで改善することができます。
魔法瓶のような家…ダブル断熱の家
ダブル断熱の住宅の保温力は、たとえれば「魔法瓶」いつまでも飲み物が暖かい、
これまでの住宅はたとえれば「普通の水筒」飲み物がすぐに冷めてします。
保温力(断熱性能)を高めれば、寝る前に暖房を切っても室温が下がりにくく
翌朝も快適に過ごせます。
④部屋間の温度差
一般的な家の場合は、リビングは23℃と暖かくても、洗面所(脱衣場)は8℃程度。
冬にお風呂に入りるためにに、暖かい居間から暖房していない
脱衣所へ移動して、衣服を脱いだ時に
異様な震えを感じたことはありませんか?
リビング→脱衣所、その温度差は、17℃以上もあり、
床は冷え切ってます。
移動の瞬間に、身体の表面温度は急激に下がり、
血圧の乱高下や脈拍の変動が起こります。
これが「ヒートショック」といわれるものです。
この「ヒートショック」は、浴室内で起こる脳疾患・心疾患で
死亡事故につながる事も多いです。
意外と知られていないのが、「ヒートショック」に伴い意識をなくし、
浴槽でおぼれて溺死という悲惨な事故、
家のどこでも温度差のない環境に住みたいものです。
ヒント:
「ヒートショック」が起こりにくい、断熱性能の高い家に住むことが
長生きの秘訣となります。
この事からも、部屋間の温度差も十分な注意が必要です。
死亡事故を起こす「ヒートショック」の原因です。
⑤冷房中に「熱中症」
どうして冷房をかけていて熱中症になるのか?
断熱の話になると冬のことばかりですが、実は夏も重要なのです。
熱中症で運ばれた方の約三割はお部屋の中で発症されてます。
一割以上の方はエアコンをつけていたのに発症してます。
夏の昼間、猛暑で熱せられた蓄熱された壁から放射される熱が「熱中症」の原因でした。
②体感温度でご説明した内容の通りで夏の場合はエアコンで冷やしても、
熱が体に伝わってます。
一般的な住宅ははスカスカの断熱材がはいっているだけ・・
これでは強い西日の熱は防げません。
冬以上に夏に高断熱の家が必要となります。