2021-05-25 断熱
断熱とは「熱の移動」を「断つ」または「減らす」ことです。
「熱」は「高いところから低いところへ」移動し続ける特性を持ってます。
夏の住宅では室内の冷房で冷やされた熱は外に逃げていきます。外の熱い熱は室内に侵入してきます。
ここで断熱材がなければ、ほぼストレートに入り込みます。また、冷やした空気は外にどんどん逃げることになります。室内はすぐに外と同じ、灼熱地獄と化してしまいます。
冬であれば温めた空気はどんどん逃げて、外と同じ極寒の環境となります。
ここで壁に断熱材を入れることで、熱の移動を「断つ」ことができます。そして、部屋の中に熱を溜め込むことができるようになります。
過酷な外の環境から縁を切ることができるようになります。断熱材を入れることで快適に過ごせるようになります。
日本の家の壁は薄い!!
日本の家は在来工法なら10.5センチの柱を使うことが多いです。この柱のサイズが壁の厚さとなります。
アメリカでは2X6の建物が多いので14センチ、欧州では20センチ、30センチということもあります。
そこで壁の中に断熱材を詰め込めばしっかりと断熱が効くということになります。
日本の場合は狭い土地に多くの人が住むので、家を建てられるスペースは狭く、壁の厚さを厚くすると部屋が狭くなります。
その薄い壁に日本では断熱の基準が低いので、性能の悪い断熱材を入れてます。これでは日本の厳しい気象の環境の中、快適に過ごすことはできません。
使ってない空間を利用して、断熱アップ!!
狭くて、小さい日本の家でまだ使える空間が残されてます。
それが外壁の外側です。
この空間を利用して断熱強化をしたのがダブル断熱です。
これによって、断熱材のトータルの厚さが取れるので、断熱性の向上ができます。
ただ、外に断熱材を張ればよいということではないです。
詳しいことは次回に解説いたします。